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日本光医学・光生物学会

ごあいさつ

理事長 清水忠道 理事長 清水忠道
(富山大学学術研究部医学系皮膚科学)

 この度、森田明理前理事長の後任として理事長を拝命し、その責務を遂行することになりました、富山大学の清水忠道です。
 本学会はその前身の光医学・光生物研究会が1978年に水野信行教授により開催され、「光に関係する異分野の方々が集まって、お互いにそれぞれの立場から他の分野の問題を批判・検討することは、独善的概念をしりぞけ普遍的原理へと導き、また他の分野での研究が自分の分野の新しいテーマの端緒ともなってくると考えるのであります」を理念としています。医学、生物学、化学、工学、農学、理学、薬学、物理学など多岐に亘る専門領域の研究者が一堂に会し、“光”分野において共有できる研究手法により解析された研究成果について議論を交わす貴重な会であります。臨床に携わる医師にとりまして基礎分野の研究は新鮮ですし、基礎の先生におかれましても別の視点から日々の研究の新しいヒントになるのではないかと思います。
 私事ですが、私の光医学の研究は1991年米国マイアミでの留学に始まります。所属先のJ Wayne Streilein教授は、1970年代に皮膚が免疫を司る重要な臓器(skin associated lymphoid tissues;SALT)であると提唱しました。紫外線が皮膚免疫に及ぼす影響に関して多くの業績を残しており、その後の私の光医学の研究の礎を築いてくださいました。
 この学会の一番の特徴は、単一の専門分野を超えた学会であることです。学術大会は、様々な分野の若き研究者がその研究成果を発表する貴重な機会であります。人材を育成し、微力ながら未来社会への貢献につながれば幸いです。
 さらに昨今の世界的難題であります持続可能な社会の構築には、総合的な叡智が必要であり、従来の枠にとどまることなく、人々の弛まない挑戦が求められます。本学会でも研究者・技術者の活躍を支援する場にしたいと願っています。
 今回、副理事長を中林孝和教授にお願いしました。理事・幹事・評議員・各種委員・会員の方々のご協力を得て、本学会の発展のために誠心誠意努めていく所存です。皆様のご尽力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023年1月吉日 日本光医学・光生物学会
理事長 清水忠道

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